リアリスト版のマウント手順
(2001.4.7記)
私がステレオ写真を撮り始めたのは、2000年10月のことです。
当時、パソコン通信やWebで情報収集する過程で、日本コダックが世界で唯一、リアリスト版のマウントサービスを継続していること、そのサービスが2000年7月末をもって終了したことを、ほぼ同時に知りました。
それまでコダックに依頼していた方々からすれば、面倒な手間がかかるようになってしまったわけですが、私としてははじめから自分でマウントするしか手がなかったため、それほど面倒な作業とは感じていません。
「おお、これはすごい」、「下手な写真」などと一喜一憂しながら、楽しんでマウント作業にいそしんでおります。
このページでは、私がマウントする際の手順についてまとめてみました。
私がマウント作業に使っている用具一式。 1.紙テープ(Reel 3-D Enterprises社扱い)
2.フィルムカッター
3.手袋
4.フィルム整理ボックス
5.ピンセット
6.アラインメント・ゲージ
7.ライトビューアー
ライトビューアーの上にフィルムカッターをおき、ひとコマずつ切り分ける。
もちろん、鋏で切っても構わない。
ステレオ・ロッカやDuplex Super 120で撮影した120ロールフィルムの場合は、鋏で切り分ける。カットしたコマはバラバラにならないよう、ペアにして整理用の箱にまとめておくと良い。
これはホーム・センターで購入したピル・ケースのふたを切り取り、4つ張り合わせたもの。
左の写真は、35mmフィルム一本分の29ペアを整理した状態。Reel 3-D Enterprises社製のアラインメント・ゲージ。
3本の垂直線が引かれておリ、左から、基準線(Ref.)、近景線(Near)、遠景線(Far)に対応している。
リアリスト・フォーマットの場合、基準線と近景線の間隔は62.4mm、近景線と遠景線の間隔は1.2mmになっている。
撮影範囲の最も近い部分、もしくは最も遠い部分を基準線に合わせ、もう一コマの対応する部分がそれぞれ近景線、もしくは遠景線にくるようフィルムを配置すれば良い。アラインメント・ゲージを使い、フィルムを配置し、テープでとめる。
フィルムをマウントに固定するためのテープは、セロテープでも絆創膏でも何でも良いが、Reel 3-D Enterprises社扱いのカットされた紙テープが一番、使い勝手が良かった。私はカットされたテープを、更に半分にして使っている。
左の写真のマウントは、 Rocky Mountain Memories社製のセルフスティック・タイプ。ビューアーで立体感を確認し、必要があれば再調整した後、保護紙をはがしてマウントを張り合わせる。