軽井沢町植物園

** 2011/5/5 撮影 **

FinePix Real 3D W3に装着するCyclopital社のマクロアダプターは、ステレオベースを72mmから25mmに短縮するものですが、山野草のマクロ撮影ではやや広すぎる場合があります。斜め下を見下ろす構図の場合は良いのですが、下を向いた花を見上げるような構図で撮影し、かつ遠景が入ってしまうと途端にステレオ写真としては破綻してしまいます(破綻した例、平行法交差法)。

パナソニックが昨年、製品化したLumix G 12.5mm/F12は、ステレオベースが10mmと極端に狭い3Dレンズですが、フォーカスレンジが60cm〜∞と理解に苦しむ仕様で、近接撮影に使用するためには何らかの方法でクローズアップレンズを前面に装着する必要があります。その辺りが面倒で横目で見ているだけだったのですが、最近、改めて検索したところ、マウント面のリングを一度外し隙間にワッシャーをかますことで、撮像素子とレンズの距離を拡げるという画期的な方法が編み出されていました(むしみずれん太さんのブログ「ステレオレンズ LUMIX G 12.5mm / F12 をマクロ用に改造してみる」)。

これは素晴らしいということで、レンズをオーダー。翌日、ワッシャーをケーヨーD2で購入(内径3mm、外径8mm、厚み0.5mm、ステンレス製)。マイクロフォーサーズ規格のカメラは持っていませんので、現行品で一番安く入手できそうなオリンパスのPen E-PL1を購入しました。対抗馬は次に安かったパナソニックのLUMIX DMC-G2。今回はコンパクトさでオリンパスを選びましたが、G2は一回り大きくなるもののビューファインダーがついているので、夏場の炎天下での撮影時には重宝しそうです。

35mm換算24mmという画角が広すぎるのでは危惧していたのですが、今日の導入テストの結果は上々で、そんなに広すぎるということもなく、遠景の入ったカタクリのアップでも背景が破綻するということはありませんでした。最初の3枚は、植物園ではなく軽井沢町の他の場所で撮影したものです。

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カタクリ
ワサビ
ホソバノアマナ
イカリソウ
ニリンソウ
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シラネアオイ
シラネアオイ
サクラソウ
リュウキンカ
ミズバショウ