好天予報の三連休、山小屋は大変な混雑が予想されますので、テント場までちょっと歩くだけで辿りつける北沢峠で天泊してきました。長野側の登山口、仙流荘発のバスの始発は5時半。どんどん増発されるので5時に着けばいいや位のつもりで出かけた所、バス乗り場、チケット売り場ともすでに長蛇の列。駐車場もすでに一杯でかろうじてバス乗り場のそばに止めることができましたが、これより遅くなるとかなり遠くの場所に誘導されるようでした。28人乗りのバスが10台しかないそうで、最初のバスは5時には出たものの、北沢峠まで往復するのに1時間半かかります。結局チケットを購入するのに約50分、更に1時間待って、2巡目の5台目くらいにようやく乗ることができました。ちなみに北沢峠からの帰りのバスは、時刻表にかかわりなく28人集まり次第、発車するというシステムになっていました。
当初は初日に仙丈ケ岳、二日目に甲斐駒ヶ岳に登ってそのまま下山の予定でいました。仙丈ケ岳から下りてきた段階で、元来の体力不足、寝不足と暑さで翌日の駒ヶ岳は諦めモードに。と言ってせっかく泊ったのにどこにも登らずに帰るのももったいないので、以前、宇多田ヒカルさんの「南アルプスの天然水」のテレビCMで話題になった栗沢山に登ることにしました。
ルートは栗沢山にいたる尾根の末端から山頂を目指し、仙水峠経由で下山する周回コースです。登りで会ったのは1パーティのみ、仙水峠までにすれ違った人も20人程度で、とても静かな山です。初日は期待していたほど天気が良くなかったのですが二日はすっきり晴れ渡り、栗沢山山頂からの展望は素晴らしいものでした。
急に思い立って登った私たちとは異なり、山頂で一緒になった人たちは、宇多田ヒカルさんがCMの中でどの岩に座っていたかとか、どの角度から撮影されたかなどよく調べておられ、小道具として「南アルプスの天然水」を持参されている方も。しばし撮影大会で盛り上がり、楽しい時間を過ごすことができました。
混雑は長衛小屋キャンプ場も大変なもので、キャパシティは100張り程度らしいのですが、初日の夕方にざっと数えた所、軽く200張りを超えるテントが張られていました。誰に指示されたわけでもないのに、わずかな隙間で整然と並んだテント村はなかなか見事なものでした。仙丈ケ岳ではつがいの雷鳥、4羽の雛を連れた母鳥も見ることができ、体力不足を痛感しながらもとても良い山行になりました。
1日目
仙流荘(5:00〜6:50)=北沢峠(7:33)−長衛小屋キャンプ場(7:43〜8:13)−小仙丈尾根3合目(9:15〜22)−薮沢大滝ノ頭(9:56)−小仙丈尾根6合目(10:22〜42)−小仙丈ヶ岳(11:23〜37)−仙丈小屋分岐(12:18〜41)−仙丈ヶ岳(13:11〜23)−仙丈小屋(13:50)−丹渓新道合流点(14:20)−馬の背ヒュッテ(14:27〜33)−藪沢小屋分岐(14:45)−薮沢小屋(14:55)−薮沢大滝ノ頭(15:24)−長衛小屋キャンプ場(16:35)2日目
長衛小屋キャンプ場(5:18)−栗沢山(7:40〜8:25)−仙水峠(9:25〜35)−仙水小屋(10:10)−長衛小屋(10:41〜11:14)−北沢峠(11:26〜55)
登山口付近
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小仙丈ケ岳へ
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雷鳥(オス)
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雷鳥(オス)
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小仙丈ケ岳
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仙丈ケ岳へ
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雷鳥(メス)
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雷鳥の親子
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仙丈ケ岳山頂
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仙丈ケ岳山頂
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仙丈ケ岳稜線
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藪沢渡渉点
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残雪
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キャンプ場
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北岳
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栗沢山
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栗沢山
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甲斐駒ヶ岳
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仙水峠
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甲斐駒ヶ岳
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仙水峠付近
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苔の森
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鏡のような池
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イチヤクソウ
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チングルマと
イワカガミ |
ミヤマ
シオガマ |
イワベンケイ
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ハイマツ
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バイケイソウ
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コイチヨウ
ラン |
ギンリョウ
ソウ |
ゴゼン
タチバナ |
ハクサン
シャクナゲ |
苔
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クルマユリ
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クリンソウ
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