日本イリジウム・安曇野アースターミナル

** 2001/05 撮影 **

66基のイリジウム衛星を利用することで、
地球上のどこからでも通話ができるイリジウム衛星電話サービスは、
加入者数が伸び悩み、1998年秋のサービス開始からわずか一年半で破綻しました。

日本ではDDIが中心となって1993年に日本イリジムが設立されましたが、
2000年3月18日を以ってサービスを停止、会社も清算されています。

一時はイリジウム衛星を爆破、破棄するという話もありましたが、
2001年3月にアメリカでは買い手がつき、サービスが復活するという報道もなされています。

イリジウム携帯電話から各国の地上電話回線網に電話をかける場合、
世界十数カ所に設置された地上関門局を経由することになります。
日本では長野県南安曇郡豊科町に交換局が置かれ、
受信アンテナは豊科町田沢、長野市篠ノ井、北安曇郡美麻村の3ヶ所に設置されました。

この写真のアンテナは豊科町田沢のもので、安曇野アースターミナルと呼ばれていました。
日本イリジウム株式会社の看板は既に撤去されていますが、DDIのロゴはあちこちに残っています。

電源の供給を断たれたアンテナは、今日も空を見上げて立っています。

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