昨年に続いて、屋久島に行ってきました。屋久島は週に十日雨が降るとか、月に35日雨が降るとか言われてますが、幸いと言うべきか、あいにくと言うべきか、延べ10日間、まだ雨に降られていません。苔の森などは、雨上がりが一番美しいと思うのですが。
この時期は台風が心配でした。活動日が4日あれば昨年行かなかった縄文杉か、九州最高峰の山・宮之浦岳のどちらかには行けるだろうというつもりで出かけましたが、両方の目標を達成することができ、今回も大満足の旅でした。
特に健脚でない限り、日帰りで縄文杉まで行くには安房から車で荒川登山口に入り、杉の搬出に使われたトロッコ軌道から大株歩道を辿ることになります。往復でおよそ9時間から10時間の行程です。朝4時に起床、ホテルで用意してもらった朝昼2食分の弁当を持って4時半にレンタカーで出発、5時半前に荒川登山口に着いた時には、既に多勢の登山者が日の出を待っていました。
いそいで朝食をとっているうちに空が白み始め、私たちも6時少しすぎに出発です。最初の8キロほどはトロッコ軌道にそった緩やかな登り道が続きます。歩き始めて50分で、小杉谷の集落跡に着きます。ここは大正末から昭和40年代半ばまで、杉の伐採基地として栄えた集落で、最盛期には五百数十名が居住し、学校もありました。廃村から35年、学校の校庭や住居の土台となっていた石垣を認めることができますが、大きな集落があったとはとても思えない光景です。基本的には、ただただ長い、まあ退屈な道なのですが、所々、美しい光景も広がっています。
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トロッコ軌道
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トロッコ軌道
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トロッコ軌道
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小杉谷
小中学校跡 |
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小杉谷
小中学校跡 |
小杉谷
住居跡 |
トロッコ軌道
周辺の風景 |
トロッコ軌道
周辺の風景 |
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トロッコ軌道
周辺の風景 |
トロッコ軌道
周辺の風景 |
三代杉
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トロッコ軌道を歩くこと2時間半、大株歩道入り口に着きます。ここから本格的な山道になるのですが、現在はかなりの部分に木道が設置されていてます。ちなみに屋久島で歩道と言うのは、要するに登山道のことです。
途中、大株歩道の名前の由来になっている巨大な切り株・ウィルソン株や、いくつかの名前のついた屋久杉の巨木を見ることができます。
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翁杉
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ウィルソン株
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ウィルソン株
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ウィルソン株
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ウィルソン株
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大王杉
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ヒメシャラ
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かなり整備されているとは言え、急な登りもあり、息を喘がせながら登ること2時間、ようやく縄文杉に到着しました。現在は根の踏み荒らし等をふせぐため、展望デッキが設置され、縄文杉のすぐそばまで行くことはできません。これは当然の措置でしょう。長い長い時間、風雨風雪に耐えてきたことを実感させる立派な木でした。
と、登山口から縄文杉までの道のりとして書いてきましたが、登りではカメラを出す気にはなれず、撮影はすべて縄文杉到着後のものです。中年夫婦二人(夫・40代も残りわずか、妻・40代かろうじて前半)、所要時間9時間半でした。
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縄文杉
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縄文杉
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縄文杉
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縄文杉
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縄文杉
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縄文杉
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