前日の午後はゆっくり休んだので、この日は今回の旅の二つ目の目標である宮之浦岳山頂を目指しました。宮之浦岳は屋久島のみならず九州最高峰の山で、標高1936メートルあります。日本百名山、最南端の山になります。また宮之浦岳を擁する主稜線およびその周辺には、九州八位までの高峰群が並びます。 屋久島は直径約30キロメートルのほぼ円形の島ですので、海抜0メートルの海岸線からわずか10数キロで1900メートルの高みに達するわけで、まさに海上アルプス・洋上アルプスと呼ばれるにふさわしい島です。
集落はすべて海岸線近くの周回道路周辺に位置しており、手前の山が邪魔をして島中心部の高峰は望めません。集落から見上げる山を前岳、中心部の高峰群を奥岳と呼びます。奥岳には宮之浦岳、永田岳、栗生岳(以上が屋久島で最も飲まれている焼酎の名前にもなっている三岳)のように、集落名がつけられており、信仰の山として崇められてきました。旧暦の4月と9月には、各集落ごとにそれぞれの前岳と奥岳にお参りする「岳参り」という習慣が古くからありましたが、現在は行なわない集落が増えているそうです。
宮之浦岳への最短ルートは淀川(よどごう)登山口から花之江河(はなのえごう)を経て主稜線をたどるコースで、往復13.2キロ、約9時間の行程になります。淀川登山口は安房から車で約1時間弱、伐採木の搬出のために作られた道路の突きあたりになります。この日も4時起床、4時半ホテル発、登山口で朝食をすませ、日の出と共に歩き出しました。
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高磐岳の
豆腐岩 |
小花之江河
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小花之江河
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花之江河の祠
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花之江河と
黒味岳 |
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投石平からの
奥岳 |
奥岳稜線
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奥岳稜線
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宮之浦岳
三角点 |
宮之浦岳からの
高塚山方面 |
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宮之浦岳からの
黒味岳方面 |
宮之浦岳からの
永田岳 |
花之江河と
ヤクシカ |
淀河の清流
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ヤクザル
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