Stereo Realist 2.8

リアリスト・フォーマットという、第二次世界大戦後のステレオカメラの
デファクト・スタンダードを作ったカメラです。
f/3.5のものは生産台数も多く、市場で最も豊富に出回っているステレオカメラです。

Realist2.8

f/2.8のレンズがついたものには、初期のEktarつきのもの、
David White Anastigmat、David White Anastigmat Germanyの三種類があります。
Germanyの刻印のあるものの方がマーケットでは珍重されているようですが、
刻印がなくともすべてドイツ製である、写りに違いはないという意見が強いようです。

Ektarはやや軟調なフォーカス・色表現に特徴があり、
David Whiteの方はシャープさに定評があります。

シャッター・チャージがセルフ・コッキングでない、
フィルムを巻き上げるのにボタンを押す必要がある、
ファインダーがカメラ底面にある等、
使いにくい部分、変わった部分がありますが、
カメラ自体は比較的コンパクトで質感もなかなかよいです。

ステレオ・リアリストは比較的、光漏れを起こす個体が多いようで、このカメラも
一本のフィルムのうち4コマほどでリークがありましたが、簡単に対処できます。
撮影例はこちら(平行法/交差法)をご覧ください。


オークションで落札した時は何ら説明がなかったのですが、手元に来たものには
Germanyの文字が。ちょっと嬉しかったです。
2.8の写りは評判通りシャープで気に入りました。

Realist2.8 Germany


まるで新品のようケース。ストラップはありませんでした。

RealistCase